1 イエス (前4年~30年)




~愛と平等に生き民族差別を解放したユダヤ人~




 世界中であまりにも有名なイエス・キリストですね。



 キリスト教の信者であろうとなかろうと、世界史上の傑出した人物の一人として、基本的人権の視点からも、とても考えさせられることが多い生き方だったのではないでしょうか。



 彼の生没年は推定ですが、短い生涯だったといわれています。

わずか30数年の若さで、十字架にかけられて処刑されました。



 しかし、彼の教えはキリスト教という世界最大多数の信者をもつ宗教として、現在でも広く世界に大きな影響をおよぼしています。



 彼は紀元前4年頃、現在のイスラエルでユダヤ民族の子として生まれました。

父はヨセフという名の大工で、母はマリアとよばれる女性です。



 イエスはユダヤ教のもとで育つのですが、成長するにつれ疑問をいだくようになります。



 当時ユダヤ教の 「パリサイびと」 とよばれる学者たちが宗教上の権力をもっていました。

 その権力のもとでお金や地位が大事にされ、弱い者がいじめられる社会が形成されていると感じたのです。



 神殿に礼拝するにも現金が要求されていました。



 「お金のあるなしで人を区別するなんて。

 苦しい生活をしている人は、それならどうすればいいのだろう。



 パリサイびとの教えは貧しい人々にとって何の役にも立たない。」



 イエスは祭司やユダヤ教のパリサイ派の形式主義を批判し、貧富の区別なくおよぼされる神の絶対愛と隣人愛を説きました。



 そして世界中のすべての人に神の救いは必要で、神の前ではすべての人が平等であると説きました。



 しかし、この考え方は当時のユダヤ教の学者たちを中心に、大きな反発を招くことになりました。

 「ユダヤ人以外の人間に神の救いなどないわ!」



 では、それ以外の人間はいったいどうすればよいのでしょうか。



 ユダヤ人だけが救われるとしていたユダヤ教は、イエスの教えとことごとく対立しました。



 ユダヤ教団から憎まれたイエスは、ローマに対する反逆者として総督ピラトに訴えられました。

 裁判の結果、死刑が確定し、イエスはエルサレムのゴルゴタの丘で、十字架にかけられてしまいました。




 権力とは恐ろしいものですね。




 磔(はりつけ)にされ、約6時間も苦しんだ末、命を落としたと伝えられています。


 この刑は、長時間にわたって苦しまなければならないので、最も残酷な刑といわれています。




 イエスが亡くなっても、その教えを信仰する人は、減るどころか増える一方でした。


 彼の生前の愛に満ちた言葉の一つに、次のようなものがあります。




 「今悲しんでいる人は必ずなぐさめられる。

 あなたたちは世の光だ。



 その光をほかの人にも分けてあげなさい。

 あなたがしてほしいことを人にしてあげなさい。」




 とても説得力のある言葉ですね。




 イエスは敵をも愛する愛敵の精神で、非暴力の抵抗を貫き通しました。




 僕はこの 「非暴力の抵抗」 こそ、現在および将来にわたっても、さまざまな逆境の場面で活かせる生き方の一つだと考えています。


 
 このイエスの愛敵や非暴力の抵抗という教えから大きな影響を受けた人が東洋にもいます。

 インドのガンジーです。




 彼は後に、インドをイギリスから独立させる中心人物になる人として世界史上あまりにも有名です。

 またアメリカのキング牧師も大きな影響を受けた人の一人です。




 彼も白人と黒人の人種差別をなくす公民権運動で活躍した黒人として、世界中にその名を知られています。




 僕はキリスト教の信者ではありませんが、イエスの教えにとても共感できるところがあります。




 時代も国境も宗教も越えて、多くの人々を差別から解放し、その教えは現在も世界中で脈々と生き続けています。
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